コレステローラーたほじーAnnex

食べ歩きブログのつもりです。近所のお店を紹介するつもりですが、チェーン店を愛しています

実践しました、サイゼリヤ100%活用術+α

anond.hatelabo.jp

サイゼリヤは美味いという風潮、それはイナダシュンスケ氏の「サイゼリヤ100%活用術」によってその不動の地位を築いたと思っています。

デートで行きたくないチェーン候補から使えるファミレスへ価値観を180度転回させるそのメニュー構成力、さすがエリックサウスの人だ…といつかやりたいと思っていたのだすが、ついに念願叶って(仲間が集まったので)かましてきたのでここに記録しておきたいと思います。

ちなみに活用術は初出の2015版アップデートされた2018版がイナダさんにより発表されており、氏のツイッターでの発言もフォローしながら今回はそのハイブリッド版として楽しみました。

アンティパスト

  •  熟成ミラノサラミ(Wサイズ)

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前菜はまずサラミだ。
ここは生ハムと意見の分かれるところかもしれない。
確かにサイゼの生ハムは値段の割にかなり美味しいのだが、それでも今時生ハムなら価格は別としてもっと美味しい切りたての物がバルなどでいくらでも食べられる。
その点サイゼのようにちゃんとしたサラミを出している店は、世の中にだいぶ増えてきたとはいえまだまだ少ない。(2015版)

 とても重要なことが書いてあるので本人の引用多めでお伝えします。教えに忠実に、が今回のメンバーの共通認識です。サラミ、完全に言い当てており、さっそくここでグラス一杯のワインが無くなります。

  •  フレッシュチーズとトマトのサラダ(Wサイズ)

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フレッシュバジルが省略されているのがたいへん残念だが、ここで活躍するのがサラミについてきたルッコラである。
ルッコラの半分はこちらの皿に移動させよう。(2015版)

 教えに従えば、ドレッシング抜きで頼み、サイゼのオリーブオイルと塩で、とあります。やってみるとドレッシングそのものよりもオーセンティックな味わいになり、素材の良さが際立つ、素晴らしいカプレーゼに。サイゼのモッツァレラは価格からは考えられないミルキーな味わいで、ここでもどんどんワインが減ります。移してきたルッコラも大活躍で完璧。

  • 柔らか青豆の温サラダ withミニフィセル

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絶対に外せないのがこの青豆だ。
これは「サイゼでガバガバワインを飲むような層の人々」にたいへん人気のメニューである。
コストパフォーマンスの良さも異常と言っていい。
この青豆サラダに、ペコリーノを加えて潰すようにこねくり回し、さらにたっぷりのオリーブオイルを注ぎ込む。
これをミニフィセルと言う名のパンを手元のナイフでスライスしてたっぷり載せれば極上のブルスケッタの完成だ。(2015版)

私もサイゼでは100%頼んでいます、青豆の温サラダ。グリーンピースがそもそも大好きなのでこれは最高中の最高なのですが、ミニフィセルで作るブルスケッタはガチで極上で、ほんと素晴らしい。さっきから素晴らしいしか言っていませんが、このあたりのメニューがサイゼで一番楽しい部分だと思うんですよ。ワインをガブガブ飲む層にとっての必需品です。

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250mlの白デカンタをすでに飲み干しており、追加のマグナム赤です。私はサイゼでガバガバワインを飲むような層なのでこんな感じです、デカンタで500mlが399円、250mlでも200円なので、この日はボトル1本分750mlを600円で楽しんだことになってます。これは良心を超えてもはや福祉ではないでしょうか。


プリモピアット

  • たっぷり野菜のミネストローネ

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プリモピアットとしてパスタを選びたくなるのはやまやまかもしれないが、ここはぐっとこらえていただきたい。心を鬼にしてあえて乱暴で不寛容な言い方をするならば
「サイゼでパスタ頼む奴はど素人」である。(2015版)

じゃあ、玄人にオススメどおりミネストローネにしようかな。。。となんとなく頼んでみたところ、これがオイオイめちゃくちゃ美味いやんけと全員驚愕。サイゼでスープ、コースの完成に必須なのでは、というレベルです。

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 パスタを頼むやつはド素人、としながらも、御本人のレコメンドがあっったので。たまに日本人のステレオタイプでない、現地の本式メニューをオンしてくるのがサイゼリヤ。そんな矜持を強く感じることのできるのが今回の「緑じゃない」ジェノベーゼ。これが玉ねぎ一個まるまる使用しており、499円なのですが、まぁ自作しようとしたら手間も含めて500円じゃ済まんな、という味。地味だし緑のジェノベーゼが100円安く出されているのでいつか消えてしまう気がしてならないのですが、これはかなり満足度の高い一品、逸品でした。

 

セコンドピアット

  • 野菜ソースのグリルソーセージ

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メニュー内での位置付けとその冴えないネーミングから、どうせシャウエッセンレベルのソーセージが出てくるだけだろうと誤解しがちだが、その予想は良い方に大きく裏切られるはずだ。
出てくる物はとてもクオリティの高いサルシッチャなのだ。
みっしりと肉肉しい、ラテンならではの腸詰めである。(2015版)

というあらびきソーセージのグリルはまじでモノホンです。ハンバーグはもっとも頼んではいけない肉料理で、サイドメニューにちょこんと乗っているこのソーセージが肉料理の中でトップを張っている、とこれを知ってからは強くそう思っています。

  • 柔らかチキンのチーズ焼き

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添えてあるデミグラスソースはなかったことにして、その代わり別注のペコリーノチーズでラストにふさわしいインパクトを付与します。(2018版)

 課金のペコリーノチーズを載せ、ついてくるデミグラスソースは使わずにトマトとチーズ味で食べるチキンステーキ。イタリアらしさを追求したアレンジ、このコースの組み立て、まさに物語であり、イナダさんを信じてついてきてよかった!となります。


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そして、メイン2品の付け合せのポテトや温野菜は、一皿にまとめてこちらには遠慮なくグランモラビアをたっぷりと。(2018版)

ほんとに付合せでもう一品できてしまった!!いつのまにか粉チーズ(無料)が美味しいグランモラビアになってからというものの、サイゼ全体のレベルがさらに一段上にいったような気がします。

脱線編~裏メニュー(特別オーダー)~

rocketnews24.com

 タイトルの+αの部分です。俺たちはロケットニュースも大好きなメンツだったので、せっかくここまでやり込んでるんだから今なら何でもできる!となり、こっちも挑戦しました。メニューには記載のない「特別オーダー」でハンバーグ&焼肉の焼肉部分のみを単品で頼み、さらにライスと野菜ソース単品と組み合わせた『ディアボラ焼肉丼』を作っていきます。


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イナダさんのコースからすれば邪道、完全に邪道なのだけど、悪魔的美味ッ!!!!!万歳~サイゼを好きでよかった~

 

ドルチェ

  • イタリアンプリン 

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最後に身も蓋もない事を言うと、サイゼリヤが「極上の美味」かと言われたら、そこはさすがに素直にそうだとは言えない所もあります。なんだかんだ言って「値段の割には」という前提があっての素晴らしさであるという点は否定できないのですが、プリンだけは別です。(2018版)

 はい

 サイゼリヤはドルチェもいろいろ充実しているので、その中から3種類程度をドルチェミストとしてシェアするのもデートらしくて良いかもしれないのだが、ここはその誘惑を振り切ってあえてプリンだけに集中しておきたい。
なぜならサイゼではプリンのクオリティが他のデザートと比較して頭一つ二つ、いや、三つ四つ突出しているからだ。(2015版)

 ほんと、これを読んで以降プリンも必須のメニューになりまして、かなり中毒性が高い。この固くて甘いプリンは最高で、ドリンクバーでエスプレッソを抽出し甘い⇔苦いの往復を繰り返すと、コースの最後に相応しい幸せタイムを感じさせてくれることでしょう。


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「美しい絵に美味しい料理。。。このお店は素晴らしい」という泥酔サラリーマンの気持ちが痛いほどわかります。まぁ「絶対的に美味い」といえばまだまだ美味しいものは世にたくさんありますが「値段の割に」と考えればサイゼの右に出るところは無いでしょう。だって、これだけ楽しんで総額は6,000円台、一人2,000円少々だったのですから。。。